職場の環境改善に挫折したことがある企業は少なくありません。現在、環境改善に成功・・・、正確には維持継続、現在進行形である企業であっても過去に挫折した経験がある企業が殆どです。

その原因として、一部の人が頑張っても、協力的ではない人たちの多さにくじけてしまったり、日々の業務に忙殺されてフェードアウトしてしまう、などが代表的なものとして挙げられます。

私は、職場の環境改善を行うにはトップの固い意志が必要であると考えます。トップにやり抜く覚悟と行動がない限り、社員たちの心に火を点けることは難しいのです。なぜなら、いくら社員たちが頑張っても、社長や上司の机の上がグチャグチャだったら、協力的ではない言動があったら、せっかく灯された火も瞬く間に消えてしまいます。

いくつもの職場の環境改善を見てきた私ですが、その多くにはトップのやり抜く覚悟と先頭切って行動している姿を見ています。

とはいえ、全ての企業がそうであるかといえば、決してそうではありません。正反対のことがあるのも事実です。

その一つをご紹介します。

講座受講で新たなスタートを切ったTさん

昨年秋に「整理収納アドバイザーBAV講座」をご受講くださった、とある工場で働くTさんのお話です。

人事異動で新たな部署で働くTさんは、なかなか新部署に馴染めなかったそうです。そんな中、「私がみんなのためにできることはなんだろう?」と考えた時に浮かんだのが、「働きやすい環境を構築して、みんなが仕事をしやすくすること。」だったそうです。

そこでTさんが辿り着いたのが「整理収納アドバイザーBAV講座」。
通常業務から離れて受講することになる中、上司や仲間たちの協力のおかげで受講が叶ったとTさんは話してくれました。
そんな方たちのためにもたくさんのことを学んで帰りたいと話すTさんは、熱心に受講してくれ、講座終了後もたくさんの質問をしてくれました。

帰り際、「これで終わりではなく、これからが新たなスタートです。」
そう言い残して帰ったTさんの笑顔がとても印象的でした。

学んでも実践するのが困難なのが職場の環境改善

さて。
講座で学んだことを、いざ職場で行動に移そうと思ってもなかなか思うようにはいかないものです。
(BAV講座では、このことについても深く触れています。)

そこをもしっかりと学んだTさんは、いきなり実践するのではなく、まずは自社に合う 仲間の興味関心のポイントを考えたり、自身の伝え方を工夫しようと考えます。

私は常に、職場の環境改善はイベントやキャンペーンなどの一過性のモノではない、と言っています。
企業が存続する限り、やり続ける必要性があり、着手したからといってすぐに完成するというものでもありません。

Tさんは、知識をフル活用し、まずは年間の活動計画を立てました。
しかし、立てた計画を上司に見せたところ、なかなか手厳しい指摘が入ったそうです。

それでもTさんは、 いろいろな捉え方や考え方がある、と受入れ、BAV講座で習った「整理が人を育てる」ということを信じて取り組んでいきたいと前向きに考えてくれました。
とは言え、上司や仲間を受け入れつつも伝えていくことの難しさや、この経験が成長する過程であると分かっていてもモヤモヤした気持ちがぬぐえなかったそうです。

あきらめない社員の行動が組織を動かすこともある

まずは自部署内での「整理収納勉強会」をスタート。

ようやく勉強会開催に辿り着いたものの、やはり全ての社員が積極的に前向きな気持ちで参加してくれる訳ではありません。開催を告知すると、「メンドクサイ」という言葉が耳に入ることもあり、落ち込んだりもしたTさん。

しかし、いざスタートすると予想以上に反応は良く、「もっと具体的な内容も学びたい」「またこのような機会を設けて欲しい」などの前向きな意見を多く頂いたそうです。

最初の目標、興味を引くことへの手応えを感じたTさん。

さらには。

当初 「整理収納アドバイザーBAV講座」を受講することを反対していた工場長からは、「あきらめずに取り組んだ姿勢が素晴らしい、フォローします。」との言葉を頂けたとのこと。
今では、他部署の方々にも是非参加して欲しいと広めてくれているそうです。

(後に、直属の上司から、「収納?趣味?」などと言って工場長は反対していたと聞かされたTさんは喜びも倍増したそうです。)

勉強会最終日には、総務担当の社員も参加し、「これから入社する新入社員にも聴かせたい!」とも言ってもらえたそうです。

働くことをもっと楽しむ社会に

Tさんは、講座受講をキッカケにたくさんの良いことが巡ってきているとおっしゃいます。

一見、小さな一歩に見えますが、大きな大きな一歩を踏み出したTさんの職場。

Tさんのひたむきな姿に周囲は心を動かされました。

Tさんが行動し続けたことをキッカケに、必ず良い方向へと進んでいくことでしょう。
そしてその効果は、単に働きやすい職場環境の構築のみならず、お客さまや関わる方々へも良い影響を及ぼします。さらには、個々の社員の成長へとつながります。

成長した社員がいる職場は、働くことが楽しい職場。
働くことを楽しく感じる社員たちはプライベートも今まで以上に充実させることができるようになります。

とはいえ、再三申し上げて恐縮ですが、職場の環境改善は一筋縄にはいかないものです。

今後もいろんな難題が待ち受けているはず。

そこでお伝えしたいのは、
誰もが、最初は自信がなかったり不安な中で模索しながら進めています。
今までの環境を改善していくということは、新しい道を作ることと同じです。
継続していくことで、振り返るとそこには必ず道ができている
ということです。

Tさんとは都度メールでやり取りさせて頂きましたが、私もTさんからいくつもの気づきをもらいました。心から感謝申し上げます。Tさん、ありがとうございます。




職場の環境改善をしたい、なかなかうまくいかないという方に向けたオススメの学びです。理論立てて学べ、対策を立てて実施することが可能となります。

社員研修としてもオススメです。