我が家は自営夫婦です。
私は起業して7年目。夫ももうすぐ丸2年が経過しようとしています。

夫はこの道30年弱、モノづくりの職人として、同じくこの道60年超の父親と町工場を営んでおりました。
私にとっては義父ですね。

義父は、景気が良い頃は、作れば(どんなモノでも)売れるという経験もしたそうです。

 

良いモノだったら必ず売れる?

職人である義父は、良いモノは必ず売れると豪語しています。

私もある点においてはそう信じています。

ですが、現代の日本のモノづくりは、職人の高齢化や後継者不足により、先細りになっている現状があります。

業種にもよるのでしょうが、夫や義父が身を置く業種では、一つの職人技だけではモノづくりは成り立ちません。つまり、いくつもの製造工程があり、各工程にそれぞれの職人がいるのです。

したがって、一人の職人が欠けると、モノづくり全体に大きな影響を与えます。

そのような状況下、海外へ大量生産に出せば低コストで製品が完成します。

 

  • 国内生産はコスト高となるので海外生産へ回す。海外生産へ回すと仕事がなくなるので結果的に低賃金で受けてしまうので後継者がいなくなる。
  • 後継者がいない(作れる職人がいない)ので海外生産に頼る。

 

どちらが先なのかは分かりませんが、あまり宜しくない状況です。

さらには、よほどのトップブランドでない限り、かつてほどの品質にこだわらなくなってきているように感じます。

つまり、JAPAN品質である必要も減ってきている。さらにいえば、熟練の技と言われる経験年数が長い職人たちも、ある程度の年齢を過ぎると仕事の質は落ちてきます。(高齢のため、目が見えにくくなる。細かい作業が難しくなる、など)

 

以上のことを踏まえると、良いモノが必ずしも売れるとは限らなくなってしまい、良いモノを作りたくても作れない状況もある、という時代です。

 

ビジネスモデルは大きく変化している

景気が良かった頃など、かつての町工場のお客さまといえば、誰しもが名前を聞いたことがあるような有名企業が多かったそうです。

しかし、これらの企業は、統廃合や社名変更などを何度も繰り返し、徐々にお取引が減ってきました。

取引が減った正式な理由は分かりませんが、生産数の大幅減やブランド閉鎖、企業の商品転換なども関与しているようです。

そしてその代わりに増えたのが、個人事業や中小企業さまとのお取引です。

かつてのブランド志向とは異なり、「自分が本当に好きなモノを」へシフトチェンジ。
百貨店ではなく、ショップで扱うような、小ロットでの生産依頼が増えてきました。

このようなお客さま方の発信(営業)もSNSを広く活用したものとなっています。

先にも書きましたが、幸いにも後継者がいる同業他社たちも、いわゆる息子世代がSNSを上手く活用してビジネスにつなげています。

 

つまり、いくら良いモノがあっても、それを知ってもらうためのビジネスモデルを構築せねば売れない時代になっていて、その「ビジネスモデル」も以前だったら信じられないほどに変化し、その変化のスピードは速くなっています。
「10年ひと昔」なんて言葉は古すぎる時代、「3年ひと昔」「1年ひと昔」の時代です。

 

職人にもサービスの向上が求められる

以前であれば、ぶっきらぼうな対応や頑固職人と言われても、良いモノさえ作れば売れる時代でした。
(今でも、そのキャラが突き抜ければ”アリ”な時代ですけどね)

しかし今の時代は、先に書いた、「モノ」だけではなく、「ビジネスモデル」も時代に合っている必要があり、さらには「サービス」も必要不可欠となっています。

 

日本のモノづくりが苦戦している現状。
つまり、モノづくりだけでは競争力が保てなくなっているのです。

 

モノが良いのは当たり前。
そこには、関わる人たちへの迅速丁寧な対応や接遇までもが求められるのです。

 

モノの差(品質、値段など)が大差ない今、求められるのは、売り手側の対応なのです。

「この人から買いたい」「この会社(人)なら信頼できる」という、人ありきの時代なんですね。

 

 

先日、夫と買い物に行った時のこと。

事前にネットで調べ、いくつか候補を挙げて、実際に店舗へ足を運んだのです。
やはりその時に夫婦で話したのが、
「モノ自体は他のモノとも大差ないよね。自分たちの中のOKラインを超えていれば、あとは『対応してくださる人』で決めて良いね。」ということです。

それは、実際に対応してくださる人はもちろん、他のスタッフの方々や、店内の環境全般を指します。

それらを見て、買うに値するか、信頼に値するかを判断しました。

 

 

松下幸之助氏や本田宗一郎氏が掃除や整理整頓を大事にしたと言われます。

先に書いた「サービスの向上」を実現するための手段に、環境改善があります。まずは2S(整理整頓)の徹底。

 

これを実践継続する企業は、「戦略創造」と「問題解決」に優れた組織であると言えます。これからの時代を生き残るためのマスト事項。

 

日本のモノづくりが苦戦している今、求められるコトは、本気で環境改善に取り組むことなのです。

 

 

これからの時代、まずは環境改善、2Sの徹底。
実践だけではなく、効果的な維持継続を行うために知っておくべき講座です。

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