先月の話ですが、企業さまにて研修をさせて頂きました。この企業さまは、これからの時代に合わせ、カイゼンを進めていくことにしたものの、なかなか実践継続に至れないというお悩みをお持ちでした。

この企業のご担当者さまとは別件でご一緒させて頂いたことがあり、その際に「カイゼン」をキッカケに意気投合したのです。

今回頂いたご依頼のテーマは、「働き方改革を踏まえ、社内の古い考え方を一掃し、新しい働き方やより良い人間関係を構築する」。

 

世の中的には、働き方や価値観が多様化してきたものの、まだまだそれを企業全体のコトとして捉えるには難しいところがあるようです。皆、頭では受け入れることができるものの気持ちが付いてこない、ということもあります。

多くの企業さまから話を伺う中で、「どこから手を付けたら良いか分からない」、「制度を作ったものの上手く運用できていない」などの声を多く耳にします。

会社のような組織での舵取りは、なかなか難しいものがあります。

職場内でうまく物事が進まない場合、経験上、その原因の一つとして、価値観の相違や人間関係が絡んでいると感じることがあります。

これは、誰が悪いとかの問題ではありません。単に、知っている情報の差や考え方の違い、様々な人間関係が存在しているだけのことなのです。

こちらの企業さまでも、ココが泣き所のようです。そこで、このようなご依頼を頂いた、という訳です。

 

職場でコトに取り組む際のポイントは、「共有」です。

 

1.知識を共有する

何かコトにあたる際、重要なのは、知識を共有すること。各自が独自に仕入れた情報には差があり、全員が同じであるとは限りません。

同じ知識を持つことで、社員間で議論が可能となります。
議論をすることで、互いの違いを知り、受け入れる土壌ができます。また、議論をする中で最適解に辿り着くことが可能となります。

知識を共有することで、議論をする風土が出来上がれば、誰かを責めるのではなく、問題解決能力やチームワークへとつながります。

 

2.イメージを共有する

企業は利益を追求する集団でもありますので、企業の目標が、

「昨年よりも売上を上げよう」
「残業はできるだけ減らそう」
・・・なんてものだったら、いかがなものでしょう。
あまり頑張ろうという気持ちにはならないのではないでしょうか。

コトにあたる際、より具体的であることが重要です。人それぞれ、様々な価値観や考え方を持っているのですから、人によって感覚値は異なります。

「少なめでお願い」
「少し余分に取っておいて」
「すっきりした感じに」
「快適な環境」
・・・のような抽象的な言葉では、解釈が異なります。

より具体的で分かりやすく、誰もが同じに意識を持てるようにする。

「コップの2/3の容量で」
「必要数+10個を取っておいて」
「台車はたたんで窓際に並べて」
「退社時にはゴミ箱のゴミは空にする」

意識やイメージを共有することで、同じ目標に向かって進むことが可能となります。

 

3.温度を同じくする

知識やイメージを共有することで、社員間での議論がより具体的に建設的に行えるようになります。

そして議論をする際に、もう一つ必要なこととして、温度差を少なくすると良いでしょう。温度差を少なくすることで、より闊達な議論が行えます。

職場でコトにあたる際、社員間に温度差があるとなかなか達成できない傾向にあります。

 

 

今回は、環境改善と働き方改革を絡め、研修を進めました。

環境改善を共通言語としたコミュニケーションにより、より良い人間関係の構築や、新しい価値の創出について。

社内で行う研修の場合、受ける側(社員)は必ずしも興味のある内容とは限りません。
他に業務を抱え、研修に参加している場合じゃない社員も多くいます。

・・・ココが「肝」なのです。

まさに、温度差。

 

導入研修で3つを満たす

働き方改革について政治やマスコミでいろいろ言われていますが、時代が変わってきていることは確実です。流れも急激に早くなっています。
たった5年前の状況がかなり昔のことと感じてしまう世の中です。

そんなご時世を生き残るためにも、良きことは踏襲しつつも「変化」は必要。

とはいえ、何事も、会社ゴト・自分ゴトで考えることができなければ、手を動かすことには至れません。

 

研修の参加者は、社員全員。年代も性別も役職の有無も様々。
全員が、自分ゴトとして捉えてもらえるよう、具体的で分かりやすいように進めていきます。

 

同じ知識・情報を持つようになると、意見交換が活発になります。そこには年代も性別も役職の有無も全く関係なし。忌憚のない意見交換が行われ、ざっくばらんな会話で笑いや悲鳴も聞こえてきます。

ここなんです、大事なことは。

知識を同じくすると、議論が進みます。

 

 

ワークでは、それぞれが持つイメージが他の人とどれくらいかけ離れているかを身に染みて感じて頂きます。

これまた笑いや叫びが轟きます。

頂いた感想の多くに、「感覚的に同じだと思っていたイメージが実は大きく違っていることに驚いた。」「イメージを同じくすることの重要性に気づいた。」とあります。

 

そして、同じ研修を受けて頂いたことで、個々が感じている必要性や意欲の温度差が近づいたようです。

もちろん、いつもいつも情熱を持って・・・というのは難しい。
しかし、同じ知識やイメージを持てたことは大きく、継続への励みとなります。

温度差を極力減らしておくことが成功の秘訣となります。

 

 

今回、このようなご依頼を頂けましたことは非常にありがたく、これは私がコトにあたる際に最も大切にしていることでもあります。

 

何事にも、トラブルや問題なくスムーズに進むことなどはあり得ません。

しかし、事前に「知っておく」ことで回避できることがあります。

より多くの企業が、それぞれのコトを達成できると良いな、と思うのです。

 

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