先日、美容室に行った時のこと。隣に座っていた方の会話が耳に入ってきました。

「この間の日曜日、天気良かったし、家の中片づけたかったから、ダンナに頼んで子どもと一緒に出かけてもらったの。子どもがいない間に片づいてスッキリしたー!」

ギョッとした私は、思わずその方のお顔を見てしまいました。

 

これ、意外と「片づけあるある」なんです。

 

片づけようと思う時、つい、家族が家にいることを邪魔に思ってしまい、外に出かけるようお願いしたりしていませんか?

 

実はかつての私もそうでした。だって、誰もいない方が片づけも掃除も邪魔が入らずはかどるから。

 

でも、これって大きな間違いなんです。

 

なぜ、家族がいない間に片づけるのが間違いなのか

 

確かに、片づけは家族がいない方がはかどるのは事実です。

しかし、これをやってしまっては、いつまでも「片づけ担当の私」から解放されることはありません。

 

「散らかし担当の家族」vs「片づけ担当の私」

 

という構図ができあがってしまうのです。そして、これから先もずっと続くでしょう。

 

「子どもがまだ小さいから片づけられない」と思っていませんか?

「子どもはある程度大きくなれば、それなりに片づけられるようになるもの」と思っていませんか?

 

大きな間違いです。

 

「旦那さまは、子どもの面倒をみてもらうことで『片づけに協力』して欲しい」と思っていませんか?

「旦那さまは、仕事で毎日帰りも遅いし、家のことをいろいろ頼むのは申し訳ないな」と思っていませんか?

 

これも大きな間違いです。

 

「片づけなきゃ!」という焦りから解放されたいのであれば、今すぐこの悪しき習慣はやめましょう。

 

このままでは、家族が「片づけ力」を身につけられないからです。知らないければできないのは当たり前です。

そして、片づけてくれないことを良いことに、家の中をどんどんあなた仕様に変化させてしまうと、モノのありかを訊かれる日々に終わりはないでしょう。

たとえ、あなたが外出していても、LINEで「◯◯はどこ?」なんてやり取りから逃れることはできないでしょう。

 

家族に外出してもらって家を片づけるのは、ラクそうに見えて、実は自分で自分の首を真綿で絞めているようなものなのです。

 

真の「片づく家」を目指すために知っておきたいこと

 

理想的なのは、「散らかし担当」のいない、真の「片づく家」。でも、一朝一夕にして手に入るものではありません。

「片づく家」を手に入れるために、正しく理解しておいて欲しいことが3つあります。

 

「正しい片づけ方を知らない」ということを知っておく

あなたも家族も、おそらく正しい片づけ方を知りません。残念ながら、私たちは学校で、片づけについて習っていません。

およそ今の私たちがやっていることは、小さい頃に親や周囲の人から何となく教わった方法か、親や周囲の人がやっているのを見て何となく身に付けた方法なのです。

その「何となく」は、結婚すると「驚き」に変わることがあります。あまりの感覚の違いに驚くことも。きちんと習った共通の方法ではないからですね。

 

ですからまずは、「自分たちは片づけの正しいやり方を知らない可能性が高い」ということを知っておいて欲しいのです。

 

片づけはみんなでやるものだと心得る

次に。

家は、あなただけのモノではありません。家は、家族全員のモノです。

ですから、家族全員のモノである家の中を、「私仕様」にしてしまうのは間違いですし、片づけを誰か一人がやってしまうのも間違いです。

 

みんなの家だから、片づけも家族全員でやること。

真の「片づく家」というのは、家族みんなが「片づけ担当」になれる家なのです。

 

片づけは家事ではないことを理解する

最後に。

片づけは、家事の一つではありません。料理や洗濯など、あらゆる家事のベースとなるものです。

 

片づけを「家事の一つ」だと思ってしまうから、やれない(やらない)ことに引け目を感じてしまい、私がやらなきゃ!という思いを拭い去ることができないのです。

家事は、誰がやっても良いのです。家事は、担当制にしても良いでしょうし、手が空いた人がやるというルールでも良いでしょう。

 

しかし、片づけは、みんなでやるのが正解なのです。

 

なぜなら、片づけとは元の場所に戻すことだから。そして、モノが元の場所にあるからこそ家事をすることができるのであって、片づけそのものが家事というわけではないのです。

  • モノ(道具や食材)が元の場所に戻されている→それを使って料理ができる
  • モノ(アイロン)が元の場所にある→それを使ってアイロンがかけられる

…ということなのです。使った人が元の場所に戻すのは当たり前のことですよね。

 

片づけをリードするのはOK!

 

「片づけは家族みんなでやること」というのはお分かり頂けたでしょうか。

また、「片づけ=元の場所に戻すこと」というのもお分かり頂けたでしょうか。

 

お分かり頂けたとしても、突然みんなが片づけをしてくれるわけではありません。何しろ私たちは、正しい片づけの方法を教わってきていないのですから。

そこで、まずはあなたが片づけをリードしても良いかもしれません。あくまでも、「リード」であって「担当」ではないことに注意してください。

 

片づけで大切なことの1つが、

 

片づけるための「元の場所」をどうするか?

 

ということです。

この「元の場所」がやっかいだと、片づけることに対して途端にやる気を失ってしまいます。

 

片づけやすく散らかりにくい家の基本は、家の中のモノ全てに「元の場所」を作ること

 

そこで、この「元の場所」を作るためのリードは、是非ともあなたがやってくれたら良いなと筆者は思うのです。

 

先に書かせて頂きましたが、真の「片づく家」というのは一朝一夕にして手に入るものではありません。家族の日々の暮らしって、「会社経営」と同じぐらい大変なことなのです。

会社をおこし、成長させ、軌道に乗せることと同じ。家庭だって、結婚してから万事順調に進むわけではありませんよね。

だから、家族の日々の暮らしにも、さまざまな工夫が必要になるのです。家の中に「片づけやすい散らかりにくい」環境を作るのもその1つ。

 

そして、そのための方法は、「家族に出かけてもらって自分ひとりで片づけること」では決してないのです。

 

 

具体的な片づけの進め方については、こちらの講座で順序立てて学ぶことができます。

整理収納アドバイザー2級認定講座