今日は月に一度の室礼のお稽古の日でした。

自分の中の「何で?何で?」を解消したくて始めたこのお稽古も
もうすぐ4年が経とうとしています。

「室礼おりおり」の帯には、

昨今、
あやしい和ブームだ。
本来の
「しきたり」や
「しつらい」が
見えなくなっている。

と、松岡正剛氏は書いています。

 

個人宅への整理収納サポートに入って感じる危機感

私は、整理収納サポートで多くの個人さまのお宅へ伺っています。

ほぼ全てのお宅には、季節の飾りが飾られています。

お正月
ひな祭り
端午の節句
七夕
ハロウィン
クリスマス

など。

いろんな飾りを拝見していますが、
いわゆる外国行事の飾りにはどのお宅も気合いが入っているように思えます。

現代のインテリアにもマッチしますし、
見栄えも良いから仕方がありませんが。

 

一方、日本の伝統行事に関しては、
その意味も由来もうろ覚え、もしくは知らないままに、
形式的に飾られている。

 

実は私、そこに密かに危機感を感じているのです。

 

点と点がつながり始めた

「何で何で」がキッカケで始めた室礼。

 

これは私の仕事とは全く別の、
趣味の世界だと捉えていました。

 

ですが、
仕事で感じる危機感と
室礼を通して知る日本のことが

いつの間にかつながってきたのです。

 

まだまだ、そのつながりは

点線程度ですが。

 

室礼は効率と真逆の世界?

暮らしを快適にするには、効率の良さが求められます。

一方、日本の伝統行事には
効率と真逆の世界が存在します。

 

私は常々、
暮らしを快適に効率よくするのは、

無駄を楽しみたいから

だと考えています。

 

いずれのお宅でも、サポート作業が終了すると空間に余白が生まれます。

ほとんどのお宅は現代風の住宅ではありますが、
そこに生まれた余白の美に触れた時、

日本人として大切にしたい何かがあるような気がする私。

 

毎日のスピードが速い、情報があふれている現代だからこそ、
もっと「日本」を取り入れて欲しいと思うのです。

 

意味も由来も知らぬイベントとしてではなく、伝統的な年中行事として。

 

先に、効率とは真逆の世界であると書きましたが、
実は何よりも効率的だったりもします。

 

そこもまた知れば知るほど面白いのです。

 

ホンモノはそう簡単には身に付かない

もうすぐ4年が経つこの学び。

未だチンプンカンプンなのです。

 

そりゃそうだ。

40年以上も続けてらっしゃる先生ですら、

「まだまだよ」

とおっしゃるのですから。

 

ホンモノは難しい。

だからこそ面白い。

上級だ。

 

一生かけて学びたいと思えるものに出会えたことだけでも

十分に幸せなこと。

 

知りたいな、と思った人は

お会いした時、こっそり尋ねてみてください。

 

そこには忘れかけた日本の原点があります。

 

「室礼」を通して伝えたいこと

現代の暮らしは効率や快適を重要視しています。

住宅事情も欧米化し、
日本の大切な何かが取り残されているような感が否めません。

 

私は室礼を学ぶことで、
整理収納で生まれた余白に、
「忘れられた日本の大切な何か」を添えることができたらと思います。

 

日本の伝統的な年中行事には、つながり、が存在します。

自分を軸とすると、先に生きる親をはじめ、今はなきご先祖さまとのつながり。
そして、これからの時代を紡いでいく子ども、孫、まだ見ぬ先のつながり。

これら人々へのつながり、想い、願いが室礼には込められているのです。
文化や教育も込められています。

私たちは、それらのことをネットで聞きかじった情報程度にしか知りません。
このままでは日本のしきたりや室礼はなくなってしまうのではないかと思っています。

 

これらを次の世代へとつなぐことでより良き未来はやってくる、と私は信じています。

もちろん、そっくりそのままに真似する必要なんてなく、

時代に合わせてカタチは変わって良いとも思っています。

しかし、カタチは変われど、原形の想いを取り残したままにしてしまうのはいかがなものでしょう。

 

片づけなきゃと頑張ってみたり、子どもに願いを込めるのも悪くはありませんが、それはもっと単純にシンプルであるはず。

 

私は、私のお客さまには、

室礼を通して家族や先祖とのつながりにある想いや願いが
現代や空間にどのような影響を及ぼしているのか、

根本から環境や人をつくっていくことの大切さをお伝えしたいと思っています。